2017年 11月 27日
「magician」 / 詩
忘れてたよ
色々あったが 視点は揺るがず
しかし 僕がmagicianの端くれだとね
うっかりしていた
そうさ 甘く見られてたもんだ
いわゆる 白と黒
その黒の波に辟易していた
人の想念は 力強いものさ
でも白か黒とかな 僕はどうでもいいんだけど
戦う気もないし
それって つまらないだろ
かつて
とても素敵な人に 頂いたキャンドル
蜜蝋で 名前は「poemer」
勿体なくて ずっと飾っていた
何となくさ
何となく
灯してみたくなったんだ
大事な写真の前で
単に 祝福のみをイメージして灯す
灯したら 流れ始めたのは
Sadeの「kiss of life」
どこまでもナイスタイミングが もはや甘い
人生って色々面倒くさいけどさ
どうしようもない程 sweetだよな
つまらない想念は ブラックマジック
哀しい人だな
時折 カップやティーポット
そこから上る 湯気が螺旋を描く
君はそれを知っているか
些細なことさ
けどな
心に 穏やかなゆとりがなければ見つけられない
そんな この世の美なのさ
だからジャッジは僕には必要ないのさ
火を灯すと
唖然とするほどの 穏やかなエネルギー
あれこれ考えてた自分がアホみたいだ
美しい夜のひと時
素敵な人は magicianのカードを見て
「これは、あなたに見えて仕方がないわ」
と言った
今夜 僕はmagician
あなたの幸せも願う
穏やかな 一つの灯火は
幾千もの願いを叶える力を
力強く 静かに宿している
by tuchinoko-sha
| 2017-11-27 00:44
| 文芸系